えみぞうのいんちきキャンプ入門
35年くらい前の若いころは、3日休みがあれば車で遠出をしていたのですが、宿に泊まるお金もないので、基本、車中泊か野宿でした。宿を決めなければ、行先もあまりはっきり決めない気ままな旅ができた、というのもあります。
テントは、知り合いの親切なおじさんが貸してくれた小川のロッジ形のものを使っていました。(今思うとあれが名作オーナーロッジ?)車は友人のお古のホンダのシティで海も山も川も湖も行きました。
そして、今ほどキャンプは一般的なレジャーではなく、ゴールデンウイークにキャンプしている人なんてほとんどいない、というようなありさまで(キャンプは子供たちが夏休みに林間学校とか、ボーイスカウトでするもの、という感じ)キャンプ道具なんて、そこらへんのホムセンでは売ってませんでした。
そんな出だしなので、テント以外の道具はいつもありあわせで済ませていました。
よく見るキャンプ入門記事だと、いろいろ揃えるものがあって、これからキャンプを始めるとか、ちょっと試しにキャンプしてみたい、という人には、敷居がたかいんじゃないかな?と思ってしまいます。なので、1~2人であまりお金をかけずにキャンプを始めるにはなんにもなかったころのような感じでまずは手持ちのものを使えばいいのでは?と思います。ただし「おしゃれキャンプ」にはなりませんが…w
季節は春~秋がおすすめです。標高の高いところなら、夏がよいと思います。そして、天気が悪くなったら、潔く中止か車中泊に変更します(笑)
まずは、ホームセンターとかに行って、コールマンの適当なお値段のテントを買うといいと思います。コールマンなら、どこでも売ってて、値段もお手頃のものがあり、そしてちゃんとしています。ディスカウントショップでよくわかんないのを買うよりは安全です。小型のツーリング用のとかなら、1万円ちょっとくらいで買えます。
あと、いわゆる「銀マット」を買っておきます。なんでもよければ500円くらい。 でも、車の荷室に余裕があるなら、思い切って敷布団積んじゃうという手もあります!(私もまじめに、古い敷布団をキャンプ用としていた時期があります)
寝袋は安物でよいので封筒形のものにすると使いやすいです。なければ、肌掛け布団や毛布。(寒い時期だと、できるだけ防寒にはお金をかけた方がよくなります。そうなると、寝袋も3万円とかしちゃいます。だから、暖かい季節推奨なのです)
調理道具も世の中にはいろいろと素敵なキャンプ用ものがありますが、とりあえず、なら、おうちにあるもので。カセットコンロに普通のお鍋。お皿、マグカップ、コンビニでくれるような割りばしやスプーン、フォーク、さやのついた果物ナイフ、キッチンばさみ、小さいか薄いまな板。ないものは100均で買えばよいと思います。それからラップとアルミホイル。調味料は小さいパッケージのものを買うか、荷物に余裕があれば普通に使ってるものでもいいのです。(バターとか溶けるようなものは注意!)
このくらい持っていれば、カレーとかパスタとか、簡単なものなら作れちゃいます。(ごはんはレンジでチンするやつで湯煎でもいいのを買えば時間はかかるけど簡単です)
お水は普通に売ってる2リットルのペットボトルを買って、なくなったら水場で水を入れればいいと思います。
食材は傷みにくいものを選ぶか、すぐに食べてしまえば保冷剤もいらなくて、それでも冷やしたいものがあるなら買い物用の保冷バッグに「板氷」か「ロックアイス」で。
- 保冷剤もイイのですが、暖かい季節だと、どうせ1日もちません。(性能のよいクーラーBOXがあれば別ですが…)それなら、溶けたあとは飲料水になる氷の方が荷物が減ってよいと思うのです。
椅子は小さいのなら540円で買えちゃいます。(ただし体重60kgまで!)おうちにある踏み台とか、小さい脚立なんかを持っていくのでもいいと思います。レジャーシートを敷いて、地面に座るスタイルなら、椅子をテーブル代わりにしちゃうこともできます。
あかりはUSBで充電できるLEDのものでよいと思います。余力があれば、一人にひとつ、ヘッドランプを買っておけば安心。これも、安いやつでよいのです。Amazonのセールのときにでも買えば2000円。
…こんなちょっといんちき…いえ、気軽な道具でキャンプをしてみて、楽しかったらほかの人が持っているものなんかを見て、少しずつ気に入ったものをそろえていくのがいいんじゃないのかなーと思っています。道具は、こだわろうと思えばいくらでもこだわることができますので、道具選びももちろん楽しいものですが、まずはやってみて、こんなのがあるといいな、を出してから選ぶ方が失敗が少ないと思います。
いきなり高いものを買い揃えても、お子さんや奥さんが「虫いるの無理!」とか言って一回しか使わなかった…なんていう話も聞いたことがありますので…。